北海道新聞 平成13年 3月14日

リングプル回収で念願の車いす獲得

第二小 施設に寄贈へ

【江別】 第二小(野原嘉人校長、八百八十九人)の子供たちが、一年半かけてアルミ製空き缶のリングプル九百キロを集め、「リングプル再生ネットワーク」(事務局・江別)を通じて念願の車いす一台がこのほど同小に届けられた。市内の団体が同ネットから車いすを受けるのは初めて。
同小は一九九七年に空き缶リングプル回収を開始した。
九九年九月までは市社協に寄贈していたが、同年十月以降の分は、同ネットに送り続けた。
校内二十四学級すべてに回収箱を置いて、クラス対抗で競った。児童らが家族や地域から日常的に集めた。そのほか、六月の運動会や九月の「二小祭り」などあらゆる機会に父母らに回収を呼び掛けた。
車いすは校内に展示後、福祉施設などに贈る予定。児童会長の山北翼君(十二)は「足の不自由な人の役に立てる。活動が形になってうれしい」と喜んでいる。


北海道新聞 江別版 2001年(平成13年)3月14日 水曜日