北海道新聞4月19日

江別でリングプル回収

車いすとの交換スタート

【江別】 今月から、全国の学校や福祉団体などからアルミ缶のリングプルを集め、車いすと交換する運動を、江別市の野幌商店街の若手商店主でつくる「リングプル再生ネットワーク」(プルネット)が始める。同じ取り組みをしていた静岡県のボランティア団体が二月に活動を休止、この運動を引き継ぐために立ち上がった。
 プルネットは江別で回収したリングプルを換金し、地元に車いすを贈っていた同商店街の「愛のリングプル実行委」の四人がメンバー。代表の衣料品経営、高橋俊夫さん(43)は「静岡の活動休止後、実行委に受け入れ依頼が相次いだが、大量のリングプルを保管する場所がないので断っていた。」と言う。
 しかし、全国的に広がった運動を断ち切るのは惜しいと、高橋代表らはリングプルの回収や保管場所の提供を、大手運送会社「佐川急便」(本社・京都府)に依頼。協力が得られたため、全国で運動を展開するめどがついた。同商店街の空き店舗に事務局を構え、スタッフを常駐させる。
 プルネットに登録した団体(個人も可)には、同社の営業所がリングプルを入れるコンテナボックスを届け、三十キロたまるごとに回収に行く。全国で集まったリングプルは同社北海道支社(札幌市)の倉庫に運ばれ、随時、金属買い取り業者に販売し、車いすの購入資金として貯蓄。登録団体のリングプルが七百五十〜千二十キロに達すると、プルネットから車いすが届けられる。
 高橋代表は「日本全国にネットワークを広げ、車いすが必要な人に一台でも多く贈りたい」と話している。
 プルネットへの登録は、事務局рO11−391−5686またはファックス011−391−5691へ。電話は平日の午前十一時〜午後五時、ファックスは二十四時間受け付ける。電子メールでの登録は現在も可能でpullnet@nopporosyoutengai.comへ。詳細はプルネットのホームページで知ることが出来る。アドレスはhttp://www.nopporosyoutengai.com


北海道新聞 江別版 2000年(平成12年)4月19日 水曜日